ロードスター魂 in 仙台ハイランド 2014 イベントレポート

2014年8月17日(日)、ロードスター魂 in 仙台ハイランドが開催されました。
東日本大震災の2011年の8月からの開催で、早いもので数えること4回目の開催となった今回のイベントです。
今まで全国からの熱い絆で結ばれたロードスター仲間のお陰で、真夏の暑い最中のイベントとしてすっかりイメージが付いてきた感があります。

 

暑い夏と仙台ハイランド、この組み合わせがスタートしたのが3年前の夏。
思い返せば、仙台ハイランドが被災から立ち直った初のイベントとして、こちらも初開催を果たしたイベント「ロードスター魂 in 仙台ハイランド」でした。
初が重なった2011ロードスター魂は、仙台ハイランドにとって第2のスタートの幕開けイベントであり、全国のロードスターオーナー達がこの第2のスタートを強烈に後押ししたと言っても過言では無い記念すべきイベントだったのです。


そんな記念すべきイベントも、今年はなんとファイナル。
なんでファイナルかは、また後から触れる事としましょう。

 

 

ロードスター魂201301例年の事ですが、主催者側としては祈ることしか出来無いのですが、イベント一週間前ともなれば天気予報とにらめっこです。
週間天気予報をチェックしたり、天気図をチェックしたりして、なんとか晴れることをひたすら願っているのです。

今までは、イベントの最中にスコールのような雨を除いては夏空のもと開催されてきました。
しかし今回は、2~3日前から雨の予報が非常に高い。もう祈りました。


祈っても祈っても、仙台ハイランドの天気は、今までもコチラの気持ちをことごとく裏切ってきた事は数数え切れません。


しかし、今年はなんとか参加者全員に(?)ドライで走ってもらう事が出来ました。


走り始めや、昼のイベント中などは、霧雨のような少雨に路面も濡れてしまいましたが、仙台ハイランドの雨の予報の中で、あの程度で済んだのは、まことに奇跡としか言いようがありません。


晴れ男、晴れ女の存在に感謝です。


今年はファイナルということもあり、遠方からは北は青森、南は香川からの参加があり、走行会参加台数は133台、そして、今にも雨が降り出しそうな仙台ハイランドにも関わらず、当日のパレードランや見学等で駆けつけてくれたロードスター仲間が20台程度あり、最終的には150台を越すロードスターで仙台ハイランドは一杯になりました。
そして、 ショップ&メーカー合わせて17店舗の出店もあり、とても賑やかに開催されました。

 

ロードスター魂

サーキット走行だけでも、車にもドライバーにも多少なりとも負担がかかると思うのですが、遠方参加の方の事情を察すると、余裕で1,000Kmをも軽くオーバーする旅路の行程を往復して参加してくれている訳ですから、ロードスターは凄いです、タフな車です、いや、運転手(参加者)はもっとタフ&変態でしょう(笑)

 

こんな沢山のロードスターが連なって走れるのも、信号や交差点が無いサーキットならではの事で、今回は100台オーバーのロードスターが連なって仙台ハイランドを走りました。「スポーツ走行はちょっと・・・」な感じで、スポーツ走行までは不安な方でも、気軽に一緒にサーキットを走る機会となりました。

 

さて、今年もクラス分けは185とオープンとに大きく分けて、その中でフレッシュマンとエキスパートに分けて走行を行いました。

 

また、テクニカルコースでは、ヒライジドウシャ平井さんが付きっ切りで見守りながら、ドリフターによるドリコンが行われ!!っと思いきや「とにかく目一杯走りたい!」という参加者の希望により、一日一杯熱い横走りが行われておりました。

 

本コースは初めての走行の方もいましたが、4回目の今回まで毎回参加してくれたり、また数度参加してくれたりする参加者も含め、みんな巧いですね。軽く水しぶきが上がるようなウェット路面でも巧みにマシンコントロールしてコーナーを駆け抜けていきます。


ドライ路面をスコーンと気持ちよくクリアしていくのがもちろんベストでしょうが、微妙なウェット路面の状況を、綱渡りの綱の上を渡っていくようなフラフラ感ドキドキ感を感じながらコントロールする醍醐味は、やっぱライトウェイトFRで、さらには前後バランスが優れたロードスターならでは味わえる特権の感覚だと思います。



クラスによっては、完全なドライ路面で走れなかったクラスもあったようですが、仙台ハイランドがあの空模様の状況下で、あそこまで雨を堪えて降らなかったことは、地元人から言わせてもらえれば、何度も言いますが「奇跡」です。

 

仙台ハイランドそして、今年も各ショップには大活躍していただきました!
ロードスターのサーキットタクシーです。
各ショップのデモカーが、希望者からタクシー代を頂戴し仙台ハイランドを激走します。


シートベルトがかろうじて機能するような小さなお子さんからお爺さんまで、その年の差半世紀以上と思われる希望者を乗車して楽しんでもらえました。


今年も一杯の笑顔をいただきました。


そして、ショップ&メーカーから協賛いただいた自慢の商品をチャリティーオークションさせていただき、通常では有り得ないチャリティー価格で落札される品物もあり、オークションは大いに盛り上がりを見せました。

 


レースクィーンサーキットタクシーやチャリティーオークションで集まったお金(80,000円)は9/22に、東日本大震災で震災孤児となった子供達への支援をしている団体、JETOみやぎ様(ブログ)へお送りさせて頂きましたことを、ここにご報告させていただきます。
参加の皆様、ご協力いただいたショップ&メーカーの皆様、本当に有り難うございました。


そして、最後を飾るのはショップ対抗デモカーレース!

 

晩餐今年は最後ということもあり、一般からの参加希望者も含めて行いました。


全部で26台のロードスターが一斉に1コーナーへ飛び込んでいく様は、かなり壮観で迫力ある眺めでした。
今年は、鈴鹿を中心に速さをみせる一般参加のデンちゃん号が、素晴らしいパワーを披露しながら一瞬トップを走りますが、やっぱり格が違ったというか速かったのは、カーメイクコーンズさんの2台でした。


今年も1-2フィニッシュでチェッカーを受けました。
表彰台のトップ争いも熱かったですが、それぞれの順位争いや、コーナー各所のいたるところで、熱くてクリーンなバトルが繰り広げられ「流石」という参加者のマナーでした。


ぜひJAFの公式競技のロードスターカップにも出てもらいたいなーと思ったのは言うまでもありません。

 

そうして朝から夕焼けの時間まで行われたイベントも、大きな事故も無く無事に終了しました。


そこからは違う意味でのお楽しみ、こちらが本番の方もいたのかもしれませんが(笑)秋保温泉の緑水亭にて大宴会が行われました。30名オーバーでの大宴会は、やっぱり走りを含めたロードスター談義で終始盛り上がり、みんなどこまで行っても本当にロードスターが好きなんだなと、また、ロードスターが皆をくっ付けていてくれているんだなと、ロードスターに感謝せずにはいられませんでした。

 

そして、一部の変態は、一日走って、尚且つイッパイ呑んでいてクタクタな状態にも関わらず「明日はSUGOで走るぞー」「ハシゴだー!」と一般常識人からは理解不能な発案をする人、そして、そのノリに乗っかる人がいることいること・・・


皆、素敵で変態な大人です(笑)


ぜひ、こんな素敵な大人の背中を、希望や夢を持てないオットリ君(?)だったり、これからの日本の未来を背負って立つ子供達に見てもらいたいなと、昭和な私は思うわけで・・・


楽しみきれる事で得られる充実感や、夢中になれる物事をトコトン取り組む、こんな素敵な世界と人々の持っている空気感を一緒に感じてもらいたいし、「大人は楽しいんだぞ!」と自慢気に見せたいなと思ったのは私だけでしょうか。


翌日・・・
本当にスポーツランドSUGOには10台弱のロードスターが集まったのですが、世間一般常識的には理解しがたい事実だったかもしれません(笑)


でも、ウチだけじゃなく、各ショップが行っているイベントや走行会も、このロードスターの楽しさやロードスターから溢れる幸せな出会いを、沢山の人達に知ってもらいたくて、商売度返しで先頭に立ってやっていると思うのです。


まだちょっとだけ足踏みして見ているだけの方々、ぜひこの輪の中に飛び込んでみてください。みんな素敵な笑顔であなたをお迎えすることでしょう。
そして、きっと、あなたの知らない新しい世界に触れるチャンスとなるでしょう。

 

なんで今年がファイナルか・・・


思い返せば、東日本大震災によって管理施設、施設までの道のり、そして、コースまでもが無残にも被災し、これを復旧して営業再開するのはもう無理か・・・
と思い知らせるには十分の損壊状況の当時の仙台ハイランドでした。

 

日常生活もあやぶまれた時期でもありましたが、しかし、我々の希望の先には「またサーキットを走りたい」「またロードスターで走りたい」、もはや現実逃避のような、また、現状の被災状況をまともに受け止めれば、当時はそんな事を考えている時期じゃなかったのかもしれません。

 

しかし、いつの間にか有り難味も感じることなく、当たり前のように仙台ハイランドを走っていた自分達の日常が、一瞬にして無くなった事で、当たり前のように与えてもらっていたその環境が、自分達の生活に、実に張りのある生活をもたらしていたんだということをその時になって初めて実感させられたのでした。
そして、自分達にとって走る事が生きる希望と、日々の力の基となっていた事をつくづく感じさせられ、仙台ハイランドの存在に対して感謝をした出来事となりました。

 

初開催のロードスター魂で、走行後のチェッカーフラッグの感動は今も忘れることが出来ません。今まで自分が受けたチェッカーフラッグの中でも特別な感情に包まれた瞬間で、ヘルメットの中で自然と溢れてくる涙は今でも鮮明な記憶として、一生忘れることが出来ない特別なチェッカーフラッグだと思っております。

 

 

2014年3月、仙台ハイランドがある生活に感謝していなかった訳ではないです。

 

 

 

東北のスポーツ走行シーズン開幕は、早くとも3月下旬からスタートとなるのが例年です。
そんな遅めの開幕をいつものように待っていた今年の3月、仙台ハイランドより何やら一通のお手紙が届きました。


その手紙には、2014/9/15を持って閉園する旨の突然のお知らせが明記してありました。
以前から噂にもなっており、そうなりえる事もどこかで覚悟していたつもりではありましたが、その知らせを見た時は、あまりにもあっさりとした幕引きの内容に愕然としてしまいました。

 

「せっかく、これからだべ!」という思いが込み上げましたが、今の自分達にはその現実を受け止めることが精一杯でした。


今までの形の営業終了を迎えること、また、迎えたことに対して、今私がココで語ることは何もありません。

ただ一つ、「本当にありがとう、仙台ハイランド」の感謝の一言です。心から感謝しております。


震災で駄目かと思った仙台ハイランドを再スタートしたのは、皆様、全国のロードスターオーナーのお力添えのお陰です。

皆様にもあらためてここで「ありがとう!」の一言を伝えさせて頂きます。

 

 

その上で、まずはロードスター魂 in 仙台ハイランドを今開催で中締めさせていただきます。

 

また来年以降も、東北の地でロードスターサーキットイベントを開催する予定で取り組んで行きますので、その際はまた皆様の熱い走りを見せてくださいね!

 

本当にありがとうございました!!

集合写真

 

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